合同会社と株式会社の違いを比較

最近よく聞くのが“合同会社”という形態です。新しく設立する人はもちろん、合同会社に移行する有名企業も増えています。なじみ深い会社形態には“株式会社”がありますが、合同会社とどう違うのでしょう？違いを調べて比較してみました。

設立時にかかる費用

会社を設立するときは、法務局に登録手続きをしなければなりません。その時の費用は、合同会社で６万円、株式会社で15万円かかります。他の費用を含めても、合同会社の方が安く設立できます。

設立にかかる期間

株式会社の設立には、定款(規則)の決定の他にも役員会などをおこなう必要があり、１～２ヵ月かかるのが一般的です。対して合同会社は、数日～２週間程度で設立することができます。

資本金の出資者

株式会社は、資本金(会社をスタートさせるためのお金)を出す人と、会社を運営していく人が別です。対して合同会社は、資本金を出す人が社員となり、会社を運営していきます。

会社の代表者

株式会社の代表者は「社長」「代表取締役社長」になります。合同会社では基本的に「代表社員」という形になり「代表取締役」は名乗ることができません。

会社のルール

株式会社は会社法に沿って経営を進めていく必要があり、いろいろなルールや制限が多くなります。合同会社は、会社内のルールをある程度自由に決めることができます。

合同会社と株式会社、どちらにすべき？

合同会社は近年増えつつありますが、まだまだ知名度は高いとは言えません。取引先の相手にも、どちらかというと株式会社の方が安心感を与えます。ただ、費用面で考えれば合同会社の方がお得です。株式会社の設立には全部で約20～25万円かかるのに対し、合同会社は約10万円で済みます。小規模な会社をスムーズに、かつ安く設立したいという人には合同会社がおすすめです。